《断捨離、ミニマリスト、整理整頓の根本を理解するのに役立つ1冊をご紹介します!!》
最近「ミニマリスト」やら「断捨離」という言葉が出てきて、節制して最低限のもので生活することが流行っています。
では、実際に整理整頓することによって、いったいどんなメリットがあるのか?
苫米地英人博士の本は好きでよく読むのですが、本著は整理の本質をついた内容になっていましたので、ぜひ紹介したいと思います。風水的な話もけっこうあるんですが、結局根本は同じです。
本著のキーワードである「気」を通してお伝えできればと思います。
1.「気」とはエネルギーである
「気」と聞いてあなたはどのようなイメージが頭に浮かびますか?
とても抽象的ですよね。
何となく「気」がつく単語を思い浮かべてみました。
「元気」
「天気」
「電気」
「磁気」
「病気」
「運気」
「気配」
・・・etc
いろんなところに「気」という文字が存在しています。この「気」とは「エネルギー」のことです。
もう少し広義に「情報エネルギー」のことだと苫米地博士は仰っています。
情報エネルギーとは、何かしらの情報を持ったエネルギーのことです。
人間であれば、どういった人か。
モノであれば、どういったモノか。
生物だけでなく、必ずすべてのモノには情報が含まれています。
そしてその情報は、モノに何らかの意味やパワーを与え、価値を持たせます。
情報はエネルギーであり、それが「気」です。
物理的に言っても、質量のあるモノはすべてエネルギーを持っています(byアインシュタイン)。
例えば、今僕は(3年前に日本橋で買った)パソコンを使って記事を書いています。
僕は(34歳、165cm、独身、男、性格は穏やかで口下手な)人間です。
こういった無数の情報が「気」なんですね。
もう少し掘ると、
3年前のパソコン→「そこそこ新しいOSだろうなあ」
165cmの男→「小柄だなあ」
みたいに情報によって、「パソコン」や「僕」はある種のエネルギーを帯びます。
気が集まったもので例えると、小説はまさにそうですね。
ドストエフスキーの小説なんて最初から最後まで僕等読者はあの膨大な量を全力で読まなければなりません。手抜きができないです。著者の執筆力と量、思い描いた物語のパワー、生い立ち、訳者の翻訳力、時代背景、などあらゆる情報からエネルギーを得て、世界最高峰の作品たちになったのだと思います。
なんか複雑な説明をしてしまいましたが、
要するに、あらゆるモノには「気」が存在するということです。
2.整理整頓や断捨離は気を整えること
モノを整理することは、気を整理することです。
気を整理するということは、あなたの周りにあるモノの気をすべてプラスにするということです。
だから役割が決まっていないモノたちに新たに役割を与えてあげるか、
役割が見つからなかったり、すでに役割が終わっていて不要になっていれば、
処分してプラスの気を纏ったモノだけを置くようにすればいいんです。
処分と言っても、単に何でもかんでも捨ててしまえという意味ではなく、
自分にとっては不要なものでも、それに役割を与えてくれる人がいるならば、その人に譲るのもいいし、リサイクルショップなどに売ってもいいし、形を変えて使ってもいいんですね。
「 もったいないから・・・」とか、「いつか使うだろう・・・」と思って何となく置いているモノはありませんか?
あなたの周りが役割の決まったモノたちで溢れていれば、何をするにもすぐに判断ができます。余計な気を取られることもありません。
逆に言うと、部屋が片付いているからよいというわけでもないし、散らかっているからよくないというわけではありません。
一見、めっちゃ散らかっているように見える他人の部屋でも、本人がどこに何があるか把握していたり、それぞれに役割を持たせているならば、それは十分に気が整理された状態であると言えるわけですね。
3.役割を与えるのは、モノだけじゃない
役割というのは、何もモノにだけ当てはまるわけではありません。
人間関係:携帯電話の電話帳に入っている人は、本当にあなたが関わる必要がある人、関わりたい人、で溢れていますか?何年も連絡を取っていなくて今後も取らない人がいっぱいいませんか?それは役割を終えた不要なモノを部屋に置いているのと同じことです。これから出会う素敵な人たちが入れるように、スペースを空けておいてあげましょう。
家(場所): くつろぐ部屋と集中する部屋が一緒になっていませんか?そのせいでいざ残った仕事をやろうと思ったときや、勉強や調べ物をしようとしても捗らないのでは?例えば、病院なんかは各病棟、各部屋の役割がはっきりしていますよね。だからこそ僕は迷わずに目的に適った場所へ直行できるわけです。自分の家や部屋も本来同じはずです。
結局のところ、すべては役割分担によって良い気(情報エネルギー)が生まれるわけですね。
ということはすなわち、整理整頓≒役割分担だとも言えるのではないでしょうか。
そして役割がなくなったら断捨離する。フィジカル的にもメンタル的にも、断捨離すれば必要な(プラスの気を帯びた)ものが自然と自分の回りを取り囲みます。そうすると意思決定数も減り、スムーズな生活や人生を送れるのだと思います。
これが断捨離や整理整頓の根本的な意義というか、本質なのではないでしょうか。
★ 感想
僕が本著を読み始めたころ、引っ越しの準備をしていました。そして迷っていたモノのほとんどを処分しました。その大きな理由は、そのモノたちは役割を終えたと感じたからです。
箪笥は新居のクローゼットで事足りる、冷蔵庫やエアコンは大きすぎる(恋人と同棲していたためファミリーサイズ)、ガスコンロはオール電化に変わる、などの理由でリサイクルショップにいっぱい売りました。ほとんど2年弱しか使っていないものだし、たいした金額にもなりません。
でも、僕にとってはもう役割を与えてあげられなくなったモノたちなんですね。めんどくさいから全部捨てようとも一瞬思いましたが、リサイクルショップで新たな役割を与えてくれる人の手に渡るのであれば、それらにはまた新たな良い気が宿ります。
それはとても嬉しいことです。僕の生活を支えてくれたという感謝の気持ちもありますからね。
よく「気持ちの問題」なんて言いますが、気持ちの問題はとても重要で本質的なものです。人間は気持ちで動き動かされる動物ですから。良い気を持つ(「気を持つ」で「気持ち」)ことで良い思考や行動を取ることができるんだと思います。
「気を整えて夢を叶える」というのは、おそらく真実だろうなあ~。
というのが率直な感想です。
少し難しいですが、本質を捉えた良書だと思うので、ぜひ読んでみてください!
以上。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^

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