寝ても覚めても

2020.08~ 株式投資に関する記事は止めて、仕事(福祉)に関する記事を書いています。利用者家族や介護職員の心の充足や支援方法について発信しています。

自閉症の方との関わり方。強度行動障害を誘発しないコツなど。

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こんにちは。OKUです。

 

今回は、「自閉症の方との接し方」に関するお話をします。

 

 

はじめに

  

自分で自閉症の方と関わることを仕事に選んだも方いれば、未経験で介護の世界に飛び込んだら行動援護もやらなきゃいけなかったとか、法人内で生活介護をやっていて手伝いに行かないといけないとか、いろんな理由で自閉症の利用者さんと関わる方がいると思います。

 

実際に直接関わってみると、これが思ったよりも難しくて、何考えてるのか全然わからないし、いつ大声で叫びだしたり、暴れだして自傷他害行為が始まるのかとビクビクしたりしますよね?

 

実際に現場で何年もやってる職員の方でも、大半は結構雰囲気でやっていて、長く一緒にいるから自分は何となくわかるという感じです。

 

今どき書籍やネットで検索すれば、自閉症の方との関わり方ぐらい簡単に調べられますが、個人差がありすぎたりして、なかなか得た情報を技術に変換できませんよね?

 

なので今回は、僕自身が肌感覚で得た実践知識から、未経験や経験の浅い方でもすぐに現場で使える最小限のコツをお伝えします。

 

自閉症の方はかなり個人差あるんですが、できるだけ普遍的な部分を抽出するので、ぜひ最後まで読んでください。

 

 

失敗談


僕は行動援護で1対1で関わることが大半ですが、以前は本当に自閉症の方への対応がわからなくて、結構大きな失敗をしてきました。

 

特に強度行動障害のある利用者さんと関わっていて失敗すると、だいたいてんやわんやの大騒ぎになります。

 

➀20代男性Aさん

 

Aさんと施設から自宅へ向かってバスに乗っていて、その方はいつも45分ぐらいの乗車時間の間に3回ぐらい座席移動するんですが、その日はなぜか乗った瞬間からやたら移動していました。

しばらく経っても落ち着かないので、「じっとしてよっか?」と声をかけたら、いきなり大声を上げて叫びだし(超サイヤ人に変身するかと思った)、窓ガラスをどつき始め、かばんの中に入ってたコアラのマーチを思いっきり床に投げつけて中身が飛び散り、バスを止めて降ろされました。

僕が彼の世界に無理やり入ろうとしてしまったんですね。そして帰宅時間に間に合わず、お母さんにキレられてしまいました。

 

➁30代男性Bさん

 

Bさんを自宅から電車に乗って4時間ぐらい過ごしてショートステイ先に送るという1日仕事の時のことです。

スタート地点の駅で切符を買うほんの5秒ぐらい目を離したの隙にBさんが一人で消えてしまいました。

多分改札をくぐって電車に乗ったと思いながらも核心は持てず、かといって、どの電車に乗ったかわからないし、無人駅で降りたらヤバいな、とか考えながら、とりあえず駅員さんに言って全駅にアナウンスしてもらって会社や家族にも連絡して大騒ぎしました。

もし電車に乗ってなかったらどうしようとか考えてパニックになりました。結局ショートステイ先の駅で降りて改札で駅員さんに捕まってたんですが、もう彼の頭の中は完全にショートステイモードになってたんですね。

そしてもちろん後で始末書を書かされました・・・。

 

 

自分だけの世界で完結していることを理解し尊重する

 

「自分を閉ざす」と書くように、基本的に自閉症の方は閉ざされた自分の世界の中でずっと生きていて、そこで完結してます。

 

完結しているというところがポイントで、そこに僕たちがつけ入る隙はありません。

ということは、こちらから積極的に関わっていく必要はないんです。

 

表には出ないけど自分の世界の中で楽しんだり色んなことを考えているから、そこに話しかけたりすることは、その方の世界に土足で踏み込むことを意味します。

 

これは、例えば、あなたが好きなテレビ番組を集中して観ているときに、急にチャンネルを変えられるようなものです。

 

もし声掛けして次の行動に移るまで時間がかかっているときは、自分の中で自分と交渉しています。一生懸命自分を説得しています。

 

だから自分で折り合いをつけるまでしっかり待ってあげることです。こっちが急いでても、外の世界は関係ないんです。

 

自分の世界で完結していることを理解し、尊重してあげないといけません。

 

 

強度行動障害を防ぐには

(*強度行動障害=自傷他害、異食、奇声など生活を阻害する行動)

 

では、完全に自分の世界だけで完結しているかというと、それは違います。


健常者である僕とあなたが会話をしてたり共同で作業をしていると、そこには共有する世界があります。

 

同じように自閉症の方とも共有する世界を作ることができます。ただし、それは相手に委ねるところまでしかできません。

 

例えば、外がとても晴れていてこの気持ちよさを共有したいと思ったとします。

 

僕とあなただったら、「今日天気いいね」「そうだね。気持ちいいね。」でOKですが、自閉症の方には、独り言に近い感じで空間に言葉を投げる必要があります。

 

それを拾うも拾わないもお任せ。本人が乗り気だったら出てきて言葉を拾ってくれます。ヤドカリが殻から出てくるようなイメージでしょうか。

 

いかにも本人様に向かって話しかける行為は、自分の世界に入って来られると感じてストレスになることがあるから要注意です。

 

よくいませんか?

 

一生懸命やってるのに、その人がいると強度行動障害が必ず出るという職員さん。

 

それは、利用者さんの世界に土足で踏み込んだことが原因です。

 

踏み込まないコツがあります。

 

➀面と向かって話しかけない

➁真正面に立たない

③極力目を合わせない

 

あなたも人に目を合わせられると、緊張してつい目をそらすことがありますよね?

 

それと近い感覚だと思います。基本的に自閉症の方は人見知りなので、ガッツリ注意を向けられことにストレスを覚えます。

 

なので、一つフィルターを挟んでコミュニケーションを取ってください。上の三つやるだけでも、かなりストレスは減ると思うんで、意識してやってみてください。

 

極論、視界の片隅に入るところに常にいるぐらいでいいことも多いです。

(それだけで落ち着くんです)

 

 

自閉症の方は「壊れた車」を運転している


これは根本の根本です。自閉症の話をするときに、よく車に例えます。

 

僕たち健常者はある程度のことには無意識でブレーキが掛かかるが、自閉症の方はブレーキが壊れた車を一生懸命運転しているイメージ。

だから、ストレスや不快に感じた時の反応がそのまま表に出ます。

 

その度合いが大きい時にブレーキが掛からず、意思に反して暴走してしまい自身で制御できなくなります。それが強度行動障害です。

 

自分の意志ではないので、出てしまうと結構どうしようもないというか、静まるまで待つしかないという感じになってしまいます。

 

だから、支援する側は常にストレス要因に気を配る必要があります。神経を使う大変な仕事です。場合によっては、静まらなければ頓服薬を使うことが本人様のためだと個人的には思います。

 

だって自分でもどうにもできなくて本人様もしんどいんだから。

 

確かに車体の性能には差があるかもしれないが、中で運転しているのは同じ心を持った同じ人間だから、そのことを頭に入れて、長い時間をかけて相手を見守っていくスタンスで関わっていけば、必ず信頼関係を築くことができると考えています。ていうか、絶対にできます!

 

 

ぜひ、支援の役に立てていただけたら嬉しいです!!

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました~^^

 

  

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