こんにちは、OKUです。
今回は「就労継続支援B型(以下就労B)」について簡単にお話します。
★はじめに
元々は一般就労されていて、身体障害や精神疾患を患って休んでいた方とか、軽度の知的障害で大人になってから認定を受けた方などで、就労Bを利用してから、就労A、一般就労という風にステップアップ考えておられる方がおられます。
しかし、実際は就労Bから一般就労というのはなかなか実現しないし、職業訓練とかそういったイメージとは程遠いです。
社会復帰を目指される方がその辺を理解せずに入所すると、はっきり言って、時間の無駄になってしまいます。
★就労B型は生活介護の延長
就労継続支援にはA型とB型があります。
一見、A型ではまだ厳しいという場合に、とりあえずハードル低いB型から始める…そんなイメージを持ってるかもしれません。
違いはたくさんあるんですが、最も大きな違いは、
A型=雇用型・最低賃金あり
B型=非雇用型・最低賃金なし
やっぱりここですよね…。
A型は雇用契約を結びますので、最低賃金以上の給料がもらえます。平均で月7万円弱ぐらいだそうです。
一方B型は、雇用契約ではありませんので、給料ではなく工賃という形で1日〇円とか出来高の場合もありますが、平均で月1.5万円ぐらいです。でも、ぶっちゃけ僕の周りには数千円の方が多いです。
また、就労とは別に生活介護があって、そちらはそもそも就労が難しい方が通います。
就労Bというのは、形としては就労Aと生活介護の間にあるわけですが、実際は明らかに生活介護寄りです。
生活介護に通いながら、日中作業の一つとして軽作業をしたり、何ならごっちゃになってるところも結構あります。
一般を経験された方が入ると、あまりにもスキルに差がありすぎて、やりがいもないし、ここは自分が通う場所ではないと思われる方が多いです。
職員さんも福祉の専門家ではあるけど、それ以外に就労に役立つスキルは持っていない場合が多いです。
★就労B型のメリットとデメリット
メリット
・個々の健康状態や障害の状態に合った軽作業ができる
・働く時間の自由が利くから、自分のペースで通うことが出来る(週1回1時間~)
・よほど不安があったり人と関わることにブランクがある場合は入りやすい
デメリット
・スキルアップや専門性を追求できない
・収入が雀の涙
・一般就労に繋がらない
★さいごに
もう5年以上は前になると思うんですが、社内研修であるALSの方の講演を聞いた際に、その方が仰ってたことが忘れられません。
「就労Bはいずれなくなる。綺麗事を並べても、所詮1日1000円は1000円。簡単なバイト探すか、年金があるんだから通わずに自分の時間を有意義に使ったほうがマシ。」
その当時の僕も心のどこかで同じように思っていましたが、障害者側からハッキリ言われて気持ちよかったです。
もちろん生活介護の延長として利用されたり、作業にやりがいを感じて通っておられる方に対しては、B型はとても意義のある事業所だと思います。
ただ、社会復帰を目指すという観点で言えば、やっぱりB型はおススメしません。それなら最初からA型で探してみてください。
就労継続支援B型について、もう少し詳しく知りたいという方は、以下のサイトをご覧になってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^
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