こんにちはこんばんは、OKUです。
今回は、「自閉症者や重度知的障害者には、どんなふうに世界が見えているのか」をお話します。
日常的に彼らに携わってる人なら一度は、必ず疑問に思ったことがあると思います。
何考えてるかわからないけど、きっと本人が一番しんどいだろうな~とぐらいには感じてきたかもしれません。
僕も、8年ぐらい自閉症や知的障害の方と関わってきましたが、今でも彼らが何を考えているのかわかりません。
特に発語がない利用者さんに関しては、全て推測で判断して行動しています。
僕たち健常者がわからないということは、逆も然りで、彼らも僕たちが何を考えているかわかりません。
大きな違いは、僕たちは多数派であり彼らは少数派だということです。
以前、強度行動障害の研修を受けに行った際に、講師の方が、彼らがどういう世界にいるのかを、
「自分がアフリカの原住民の集落に放り込まれたと想像してみてください!」
と表現されていました。
言葉が通じない。ジェスチャーも通じない。
全てが違いすぎて、何が何を表しているのかわからない。
空気を読むとか読まないとか、そんなのはわかる人同士の中での共通認識なので、外に出たらクソの役にも立ちません。
「中指を立てる」と普通は侮辱を意味しますが、そこでは仲良くなりたい意思表示かもしれないし、笑ってるのにブチ切れてるかもしれない。
とてもわかりやすい表現をされていて、「そら恐いわ~。ストレスばっかりやろうなあ~」と当時は思いました。
しかも彼らには共通のコミュケーションツールがあるわけではありません。
ということは、文字通り、自分だけの閉ざされた世界で一人生きていることになります。
では、それが寂しいことで不幸なことかというと、これがまた違います。
それで幸せに暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。
そういう価値観すら僕たちが押し付けてしまっていることが多いと思います。
友達や家族と一緒にいることが幸せ、理解してくれる人がいることが嬉しい、みたいな価値観自体が、僕たちが勝手に作り上げた幻想を共有しているに過ぎないんですよね。
彼らに限らず、人と関わるときは善意の押し売りにならないよう気を付けたいですね。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^
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